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HOME > マガジン > 第1回インタビュー(1)

わいわいたかつき創設のきっかけ・動機(1)


Q)それではインタビューを始めます。「わいわいたかつき」の成り立ちと背景について伺います。
まずは創設当時のお話からお願いします。
A)始まりは一老人会の活動でした。
社会福祉法人せいうん会の1階を借りて、サロン活動を始めました。
昼食にカレーライスを提供したり、利用者の皆さんがゲームやテレビを楽しんだり、おしゃべりをしたりして過ごしていました。
その後、知り合いの八百屋さんから仕入れた野菜をサロンに並べてみたところ、思いのほかよく売れましたね。

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Q)その野菜販売が、現在の訪問販売につながっているのですね?
A)そうです。最初は訪問販売ではなく、固定販売から始めました。
高槻地区には坂が多く、買い物が不便な地域もあるので、そうした高齢者の方々に向けて販売したかったんです。
ただ、高地に販売所を設けるのは一老人会だけでは難しく、ボランティア員も少なかったんです。
そこで高槻自治会の区長に相談したところ、「手伝いますよ」と言ってくださり、町会長さんが協力してくれました。
その後、町内の駐車場にテントを張って、野菜の固定販売を始めました。
最初は2週間に1回のペースでした。
そんな中、北九州大学の学生たちが、自分たちで育てた野菜を持って、一人暮らしの高齢者の家を訪問していたのです。
これも月に2回ほどの頻度でした。
当初は移動販売にあまり乗り気ではなかったのですが、学生たちの後押しもあり、一緒に取り組むことになりました。
ただ、車がなかったので、まち協所有の車を借りて訪問販売を始めました。
とはいえ、訪問販売のノウハウも道具もなく、冷却剤や食品ケースなど必要なものを揃えるのに試行錯誤しました。
車での移動中、発泡スチロールの蓋が飛んでしまうなど、いろいろと苦労もありました。
その後、販売エリアも広がってきたので、週1回では足りず、週2回に増やしました。
山沿いの地域は月曜日、平地の地域は火曜日と分けて、今もそのスタイルを続けています。
山沿いに住む方々は宅配を利用されることも多かったですね。
また、市民センターの車をずっと借り続けるわけにはいかないと思い、
2年ほどかけて安価な車を探し、ようやく自分たちの車を手に入れることができました。

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